「おうちの断捨離をしようと思ってもスムーズに進まない!」
「一度は片付けたんだけどまた元の散らかった状態に戻ってしまった!」
こんな事はないでしょうか?
今回は整理収納アドバイザー1級を合格し、その勉強の中で気が付いた整理収納のポイントをご紹介させていただきます。
今回ご紹介するのは、モノと人との関係性を表した「整理の基本領域図」
この基本領域図、普段から意識するとモノとの関わり方が変わります。
モノは使ってこそ真の美しさを発揮します。
基本領域図を知る事で、モノを有効活用できるスッキリとした生活に近づくことができるでしょう。
宜しければ基本領域図の考え方を知り、一つでも実践していただければと思います。
手短に読みたい方は目次の「まとめ」からどうぞ
目次
整理の基本領域図とは?
この図が整理の基本領域図です。
一体これは何かというというと、自分が所有しているモノがどの領域にあるかをチェックする道具です。
それぞれの領域の詳細説明はこちら。
図の左側の領域のモノが多く、右側のモノが少ないほど整理整頓が良くできていると考えられるでしょう。
アクティブ領域とは?
- 毎日履いている靴
- 毎日使うお弁当箱・水筒
- 電車の定期券
- 使用頻度の多い料理器具 など
このように使用頻度が多く、人とモノの関係が活性化している状態になります。
ミニマリストの方はこのアクティブ領域のモノが最も所有物で多い傾向になるでしょう。
スタンバイ領域とは?
スタンバイ領域は、毎日や毎週のように使う状態ではないけれど、すぐに使える状態になっているモノと人の関係をいいます。
いわゆる収納上手と言われる人にはこの領域の所有物が多い傾向があります。
比較的スッキリしていて、ごちゃつかないお部屋に住んでおり、かつモノの所有数も少なすぎないという方はこの領域との付き合い方がとても上手です!
具体的なモノの例はこちら
- たまに使う文房具や工具
- お客様用の食器類
- シーズン違いでしまっている夏服や冬服
- たまに使うキャンプ用品などの「趣味のモノ」
このような、「たまに使う」けど「すぐに取り出せる」様にしてあるモノです。
整理収納アドバイザーはこの収納テクニックの指導が上手な方も多いので指導を受けてみるのもオススメです。
プロパティ領域とは?
押し入れにしまってあるのですが、どこになるかわからなくて持っているだけのモノってありませんか?
それがプロパティ領域です。
例えば
- 昔使っていた埃をかぶったゲーム機
- どこにしまったかわからないスキーウェア
- 手入れをしていない物置に入れた趣味の道具
このような「とりあえず所有」している「メンテナンス等をしていない」モノ達です。
誰もがいくつかは所有しているのではないでしょうか?
個人的にはこの領域はなるべく減らすべきだと考えています。
多くが「生活スタイル」や「趣味」「環境」が変わった時に見直しがされなかったモノ達です。
スクラップ領域とは?
最後にスクラップ領域は廃棄を待つだけのモノ。
ゴミ屋敷や汚部屋ではこれが最も人とモノのかかわり方として多くなってしまう状況です。
例えばこんなものです。
- 壊れたけど修理できないモノ
- ゴミとして出していないコンビニ弁当の容器
- 起源が過ぎたクーポン券
- 絶対に着ない衣類 など
まずはこのスクラップ領域を減らす事からお片付けは始まるという事を知りましょう。
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整理収納をするステップとしては、次のように領域を見直します。
※スクラップ領域→プロパティ領域→スタンバイ領域→アクティブ領域
まずはお持ちのスクラップ領域とプロパティ領域の持ち物が何かを把握して整理する事から始めましょう。
基本領域図を知る事でお片付けのスキルが上がる
「用の美」という言葉をご存じでしょうか?
モノは使ってこそその美しさが最も引き出されるというものです。
先ほどの4つの基本領域を知ったら、モノに活躍の場を与えてあげる事を意識してください。
モノが最も活躍して「用の美」を体現できるのは「アクティブ領域」です。
次が「スタンバイ領域」。
基本的にはこの2つの領域のモノが多ければ多いほどスッキリとした快活が生活が送れます。
この2つの領域を増やすためにする事はシンプルです。
それは使用頻度が多いモノやお気に入りのモノを残す事。
まずは使用頻度として1年以内に使ったかそうでないかを考えてみましょう。
その際にこの先の人生で使うモノなのかを考えるのも大切です。
要注意なのは本当にこの先使うかどうかを見極める事。
昔やっていて今やっていない趣味のモノなどは、その時はまた新しいモノを購入するべきかもしれませんね。
スクラップ領域は問答無用で廃棄しましょう。
もう使わないモノはリサイクルや廃棄して新しいモノに生まれ変わらせてあげる方がモノもうれしいでしょう。
年齢によって基本領域図を考え直す必要がある
モノと自分のあり方でとても重要なのが、今の自分の年齢とこの先の状況を考える事です。
人間はどうしても年を取ってゆくとやる事が変わってきます。
子供の時好きだった趣味も大人になると変わりますし、やれることの数も変わってくるでしょう。
人間の脳のピークはその能力によって違うようですが、遅くても60歳にはピークを迎えるようです。
また、体も同じく加齢によって弱ってきます。
つまり、「今できる事は年を経るとできなくなるかもしれない」という事を自覚する事が重要です。
多くの人はこの考えと向き合えず、モノとの付き合い方を変えません。
その結果、プロパティ領域やスクラップ領域のモノを多く所有するようになってしまうのです。
また、片づけという行為は脳をフル活用する行為。
片付け自体も年を経るごとに難しくなるという事を覚えておきましょう。
若い時から、自分の周りにアクティブ領域とスタンバイ領域のモノを多く置いて、それを見直し続ける事が最も重要です。
まとめ
片づけをするとき、所有物がどの領域にあるかを意識する事でスムーズに片づけができるでしょう。
整理の基本領域は次の4つに分類されます。
- アクティブ領域:モノが活発に使われている
- スタンバイ領域:モノがすぐに取り出せるように待機
- プロパティ領域:モノが所有しているだけ
- スクラップ領域:壊れているなどして使えないモノの状態
まずお片付けをするときはプロパティ領域とスクラップ領域を減らす事から始めて下さい。スクラップ領域は0が好ましいです。
また、加齢によってモノと人との付き合い方も変わります。
できる事はどんどん少なくなるので、自分自身を理解してその都度アクティブ領域とスタンバイ領域のモノを見直しながら所有するようにしてください。
- アクティブ領域のモノの所有数がとても多い人:ミニマリスト
- スタンバイ領域のモノの所有数多い人:整理収納上手
- プロパティ・スクラップ多い人:ゴチャゴチャしている家・ゴミ屋敷など
なるべくモノと人との付き合い方を活性化させて、「用の美」を体現しましょう。
モノは使ってこそ最も美しさを発揮します。
参考資料:整理収納アドバイザー1級・2級講座 整理収納の基礎を学ぶ
生涯学習のユーキャン