お久しぶりです。のじのじです。
実は今年に入ってから私の家族は愛猫の病気の治療と介護の日々を送っていました。
愛猫の病名は「悪性リンパ腫」…。
そして今日ですが、愛猫は虹の橋を渡ろうとしております。私は今日お休みなので愛猫の最後に立ち会えています。
今も愛猫は私の目の前で目を閉じて呼吸しています。
今はたまに手足を動かす程度ですが、経過をたどると5日前から自力で歩く事も出来なくなってしまいました。
水も食事も自力では3週間前くらいから摂れなくなり、シリンジ給仕や点滴でつないでいたのですが、とうとう5日前からストップしております。
それでも今でも命の灯を頑張って燃やしていて、本当にすごいです。
今回は私の愛している娘ともいえる愛猫の闘病生活と、それを支えてきた経験が同じような動物を世話している人の助けになればと記録として書き記してゆこうと思います。

「事の経緯」
昨年11月
定期検診を受けるも全く異常なし。健康そのものでした。
今年1月
くしゃみを多発し動物病院へ。もともとアレルギー体質なのもあり、ステロイドを打って様子を観る。ステロイドによって症状は一時的に消える。
1月下旬
初の鼻血。ステロイドでの治療継続
2月末~3月
再度鼻血。ステロイドで一時的に症状緩和するがアレルギー以外の病気の可能性も疑われる。
4月
X線検査を実施。鼻腔内に腫瘍がある事が発覚。
筆者の居住地近くに猫の腫瘍に特化した病院が無いため、県外の腫瘍科がある病院を紹介してもらう。
その間も症状悪化。食欲低下、鼻腔閉塞になり呼吸がしづらくなる。
5月
5月に入ってすぐ県外の病院で精密検査。悪性リンパ腫と判明。
猫の悪性リンパ腫は治療をしなければ余命1~2か月。
治療しても完治は難しく、「完快」という症状が出ないようにすることを目指す。
それでも余命は平均6~9カ月とされているとのこと。(ネットで調べました)
正式に5月中旬から治療開始。
抗がん剤の効果で腫瘍の症状が一気に引き、呼吸も楽になり普通の生活ができるようになる。
6月
3種類の抗がん剤をローテーションしながら治療継続。
食欲不振が始まり、都度給仕の為に地元の動物病院へ。さらに1週に1回県外の動物病院へ抗がん剤投与へ。
徐々に体重減るが、まだ元気。3㎏後半の体重。
7月
中旬で2か月の抗がん剤初期導入治療が終了。
県外の動物病院に通う頻度も2週に1回になる。
抗がん剤による食欲不振はあるが2週ごとの投与で少し食欲回復。
体重は3㎏中ごろ。
8月
継続して治療しているが、食欲が一気に減退。
抗がん剤と併用して食欲増進する薬も使っているが効果があまり見られず。
(今考えると腫瘍が脳に達していて食欲が出なかったと思われます)
一気に痩せてしまう。体重3㎏前半に。
8月30日に朝に初めて脳障害が出る。(てんかんと歩くときもぐるぐる回るだけになってしまった)
地元の動物病院へ行き、緊急でリンパ腫に効く抗がん剤と、栄養点滴をするが2日程度効果なし。
もうこのままかと思ったが奇跡的に復活を果たす。
9月
体重低下と脳障害が出たため県外での治療が体力的に難しいと判断。
緩和治療にシフト。地元の病院で給仕や簡易的ながん治療をしてもらう。
脳障害は出たり引っ込んだり。ぼーっとしている時間が増える。
一時的に食事を摂る事もあるが、食事回数も徐々に低下。
九月中旬には食事だけでなく水も飲まなくなってしまう。
家ではシリンジでの給仕と給水、週2回程度の動物病院での点滴と給仕を行う。
9月末時点で体重は2㎏を切る。この一ヶ月で1㎏以上痩せたんだね。
でも本当に頑張ってて偉いよ。
そして10月
もうシリンジによる給仕も地元動物病院での支援もしておりません。
本人はただ安らかに寝ており、時々脳障害なのか痙攣してしまいます。
本当はもっと早く逝ってしまうはずだったと思うのですが、治療のおかげで命を長らえる事ができました。治療に関わって下さった方たちに本当に感謝です。
私達家族は色々話し合ったのですが次の事をモットーに介護を続けてきました。
「愛猫(娘)が苦しまないように安らかに最後の時を一緒に過ごす」
抗がん剤治療は賛否両論あるかもしれませんが、私たちはやって良かったと思っています。
なぜなら、4月時点では息を吸うのも苦しかった娘が、治療開始から今まで息苦しい症状は一つも出ておりません。
実は定期的に全身の転移状況も調べたのですが、それもなし。
ただし、鼻腔という脳に近い箇所だったことから、唯一頭がやられてしまい食欲にまで影響してしまった事で体力がなくなってしまったというのが残念です。
今は最期の時で、さすがに苦しそうな時間もあるのですが、治療のおかげで数か月この子が苦しまず、私たちにとっても有意義と思われる時間が長く持てた事が幸せです。
抗がん剤治療をするにあたって知っておいてほしい事としてお金のことがあります。
実は今回の治療、交通費とかも合計すると恐らくですが100万円以上の金額がかかったと思われます。
もし、愛するペットを最後まで病院に連れて行ってあげたいという方がいらっしゃいましたら、ペット保険加入をオススメします。
保険加入しておけば人間と同じで数割負担での医療受診が可能。
私は今回は加入していませんでした。人間のがん治療を無保険で受診するようなものでした。
年齢制限がありますが初期高齢期でも入れる保険もありますので、ご参照ください。
それでは、今日一日娘との大事な時間を過ごそうと思います。
長い記事にお付き合いいただき本当にありがとうございました!














