5月になり、新入社員として働き始めた方で5月病になってしまう人もいるのではないでしょうか?
実は私、ある企業で毎年新入社員の教育係をさせていただいています。
長年教育係をしてきて思うのですが、今ぐらいの時期になると新人の適性がわかってくるんですよね。
ちょっと残酷な言い方になるかもしれませんが、大体大きく分けて2パターンの新人がいます。
- どんどん成長してゆき、会社の為になる新人
- いつまでたっても、ある程度までしかできないであろう新人
「どちらになりたいですか?」と言われれば前者が良いという人が多いと思います。
ただ、今は色々な働き方が寛容されている時代なので「ある程度」の仕事をマイペースにやる事を選択する人も多いのが事実です。
私個人の考えですが、「どんどん成長し続ける」人材に育つ事が今の時代を生きぬくためには結構必須能力ではないかと思うんです。
では、どうすれば「成長し続ける人材」になれるのか?
そういう人材にならないとなぜまずいのか?
これらについて私の考えをまとめてゆきたいと思います。
目次
なぜ、成長し続ける人材にならないと「まずい」のか?
では、なぜ成長し続ける人材にならないとだめなのでしょうか?
それは、「指示待ち人間になってしまう」から。
指示待ち人間は、一昔前の日本では重宝されていました。
しかし、これからの時代では指示されたことしかできない人は、AIに仕事を奪われてしまうと言われています。
それに、指示待ち人間はそもそも「指示された仕事」をこなす能力自体も低いです。
そうならないためにも、仕事では成長し続ける事が必要となるのですが、そもそも仕事をしていて成長するという事はどういう事でしょうか?
私は仕事上の問題点や自分の問題点と向き合い、それを改善し続けられる事だと思っています。
例えば、仕事をしている時にコミュニケーションが良く取れない新人がいるとします。
コミュニケーションが取れない理由があると思うのですが、成長してゆく人材はその原因を「自分で考えます」。
そして、ある程度の仕事までしかしない人は自分で原因を考えず、アドバイスをもらう場合が多いです。
ここで、アドバイスをもらう場合なのですが、成長する人の場合は、アドバイスをもらってもそれを有益に捉えて、しっかりと行動に移します。
さらに、行動した結果を自分で分析して、改良します。超優秀なAIのような成長システムを自分で持っている。
ある程度の仕事しかしない人は、最悪の場合はアドバイスを実践しません。
「面倒くさい」「後回しにしよう」などの考えから実践しないのです。
もし実践しても考察しません。
それか、「怒られるからとりあえず言われた通りやっておこう」くらいしか考えていない場合が多いのです。
そうするとAIの方がよっぽど優秀なので取って変わられてしまいます。
成長し続ける人と、そうでない人は一つの物事に対する行動が全く変わってきます。
その積み重ねが大袈裟ではなく人生の分かれ道になるのです。
成長し続ける人材になるためにやる事
では、成長し続ける人材になるためにやる事は何でしょうか?
それはこちら。
先輩からのアドバイスはまずやる事。そしてフィードバックする事。
先輩からの仕事上のアドバイスがあれば、必ずやってみましょう。
その上で、「どうだったか?」「今後どうするか?」を自分で考えてみて下さい。
そして一番重要なのは、それをアドバイスしてくれた先輩にフィードバックする事。
感想でも、今後どうするでもいいのでコミュニケーションを取りましょう。
- アクション→考察→フィードバック
この流れを自然に行えるようになると「自分で考える力」が徐々についてくるようになります。
自分で仕事がうまくいっているかを常に考察する事。
人からの評価だけに頼らず、常に自分の仕事を自分自身で評価するようにしてください。
仕事の評価はより具体的にすることが大切です。
- どの位のスピードでできたか?
- ミスは何件だったか?
- 周りとのコミュニケーションがどれだけスムーズだったか?
こういった事をできるだけ数字で表現しながら、常に昨日の自分と今の自分を比べましょう。
そして明日の自分のやる事「目標」を決める癖をつけて下さい。
業務外で自己啓発する事
仕事がとてもできる人は、実は業務外で自分を磨いています。
仕事をしていると色々な悩みがあります。
- コミュニケーションがとれない
- 仕事が遅い
- ミスが多い など
こんな悩みですが、すべてに対して上司が課題を与えてくれる訳ではありません。
それに、もし上司が「こういった本を読んで勉強してみれば?」と言っても、今の時代「業務外の勉強を強要された」とパワハラ訴えを言い出す人もいるのも事実。
結果、上司は昔よりもあまりプライベートな事には口を出してはくれなくなりました。
(いい意味でも、悪い意味でもです。)
そんな感じなので結局の所、自分で自分の足りないところを自覚して、それに対して自己啓発できる人が強いです。
また、残酷なのですがそういう人には上司はアドバイスをくれます。
逆に、「絶対に自己啓発しないだろうな」という人にはアドバイスしてくれる人すらいなくなってしまうのです。
不公平な対応をされていると感じるかもしれませんが、それが現実なんです。
だって、自分の態度が不公平を呼び寄せているのですから…。
まとめ
結局の所、成長し続ける人になるかどうかは、その人自身がやるかやらないかという意識にすべてがかかっていると言っても過言ではないでしょう。
成長し続ける人は常に次の事をしています。
これをするためには「考察力」と「やる気」がとても重要です。
どちらも、明日からいきなり身につくようなものではありません。
常に考察する癖をつける事。
自分の仕事を常に自己評価して、常にもっと良い仕事にしてゆく「やる気」を持ち続ける事。
この二つをぜひ続けていただければと思います。
実は私も20代の新入社員の時は、これらの事をしっかりやっていませんでした。
今回の記事は、実は過去の自分にも向けた内容になっています。
こういう「意識」をしないだけでずいぶん遠回りになったな~と本当に実感します。
自分の様に遠回りしないように、ぜひこの記事を参考にしていただければ幸いです。